「孤立を防ぐのは“支える人”の支えから 〜介護と地域がつながる社会へ〜」

皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

先日の新聞記事では、介護される人だけでなく介護をする側の精神的支えが重要だと伝えられていました。
介護の現場では、日々の肉体的負担に加え、精神的ストレスが積み重なり、介護者自身が孤立してしまうケースも少なくありません。
孤立は介護の質を下げ、最終的には双方の生活の質を大きく損なってしまいます。

今朝(8月15日)、千葉県一宮町で痛ましい事件が報じられました。
92歳の夫が91歳の妻の首を電気コードで絞めて殺害した疑いで逮捕されたのです。
「早く楽にさせてあげたい」という思いがあったとされ、自身も練炭で自殺を図ったとのこと。事件は今年3月に判明したもので、老々介護が背景の一つではないかとも推測されています。

このような悲劇は、介護する側が極限まで追い詰められたときに起こり得ます。
だからこそ、介護者への精神的・物理的な支えが欠かせません。

イギリス・フランス・オーストラリアなどでは、介護者のストレス軽減や休養確保を目的に、法律で支援制度が整えられています。
例えば、定期的なリフレッシュ休暇相談窓口の設置地域の支え合いプログラムが制度化されています。
日本でも自治体や社協(社会福祉協議会)と連携した取り組みが進みつつありますが、まだまだ十分とは言えません。

記事でも紹介されているように、

  • 見守り
  • 介護者同士の交流会
  • 気軽に話せる場
  • 趣味やレクリエーションの共有

これらは介護者の心を守り、介護が長く続けられる環境を整えます。
しかし、こうした場は「意識して探さないと出会えない」のが現状です。

私たち社会整理士育成協会も、孤立や介護疲れを防ぐために「話せる場」「相談できる場」を大切にしています。
家族や当事者だけでは解決が難しい問題も、第三者が入ることで冷静な整理や解決の糸口が見えることが多くあります。
それは遺品整理や生前整理の場面でも同じです。モノのお片付けが、実は心の片付けにもつながるからです。

9月30日イベントのご案内

こうした「孤立防止」と「安心できる暮らしづくり」をテーマに、
9月30日(火)10:00〜12:00 @ NTT京都支店 1階三条コラボレーションプラザ にて、
「孤立死から逆算する幸せプラン」セミナー&ワークショップを開催します。

介護・相続・認知症・生前整理など、将来の不安を一歩ずつ整理する内容です。
27名限定(先着順)ですので、興味のある方はお早めにお申し込みください。

まとめ

介護を続けるためには、介護する人の心と体の健康が第一。
そのためには、地域や専門家、そして同じ立場の人とのつながりが欠かせません。
私たちはその“つながりのハブ”として、皆さまのお役に立てる活動を続けていきます。