~伝えることの難しさと、つなぐための一歩~
皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。
社会整理士育成協会ではこのたび、「行方不明者を探す全国リンク集」というページをホームページ内に公開いたしました。
行方不明者を探す 全国都道府県別警察リンク一覧 – 滋賀大津市 | 遺品整理
このページを作成したきっかけは、2025年5月にイベント開催した『高齢者・地域・社会』つながるプラザで、ご登壇いただいた報道記者様の密着取材を受けていたある方が、ある日突然、行方不明になったというお話を聞いたことからでした。
ご家族は、必死に情報を集め、警察にも相談されていました。しかし、警察に届けるのに躊躇されました。理由は、行方不明になったのが3回目だったから・・・。
県境をまたいでの捜索には“申請”という手続きが必要であることは、親切な警察官であれば教えてもらえれるでしょう。
実際、警察の方々も「何でも聞いてください」「申請していただければ捜索範囲を拡大できます」とおっしゃってくださいます。けれど、今回は躊躇した。言いにくかった。こうした言葉が出るのには、やはりどこか警察に対して敷居が高いイメージがあったのかもしれないと思いました。また、公共の案内は、ご家族の心にしっかり届いていない場合があるというのも違うところからお聞きしました。
「伝えた」つもりでも、「伝わっていない」──。
これは、公共と民間でよくあることで、このズレが、探す手を鈍らせ、時間を空け、希望の糸を細くしてしまうかもしれない。そう思ったとき、私たちは「少しでも、探しやすくなる情報が届けられないだろうか」と考えました。
その想いから生まれたのが、このリンク集です。全国の警察が提供している「行方不明者情報」や「身元不明者情報」などのページへ、すぐアクセスできるようにまとめています。
ただし、中には“行方不明者”ではなく“身元不明のご遺体”の情報ページへとつながるケースもあります。また、一部の都道府県ではリンクの掲載自体が認められていない場合もあるため、リンク数に偏りがある点はご理解いただければ幸いです。
私たち社会整理士育成協会は、「ストップ孤立死」という活動を掲げ、地域での見守りなどに取り組んでおられる民間企業等を情報提供しています。
その延長線上にある「行方不明者探し」に関しても、少しでもご家族の不安や孤独を和らげる一助になればと願っています。
この取り組みは、警察や行政への不信を煽るものではありません。むしろ、日々懸命に対応してくださっている現場の方々と、ご家族のあいだをつなぐ“見える橋”でありたいのです。
もっと警察や行政に頼ってください。
情報が必要な人に、必要なとき、届きますように。
そしてこのページが、誰かの「希望」や「行動」の一歩になれば、それほど嬉しいことはありません。