ペットは「癒し」だけじゃない

~孤独を癒し、心を育て、別れも教えてくれる存在~

「ストップペットの孤独」から始まる、3つの“ストップ”の物語 Part.2

皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

「ペットを飼うことが、認知症予防や孤独感の解消につながる」
──これはもう単なる“感覚”ではなく、医学的にも社会的にも証明されてきた事実です。

社会整理士育成協会では、
「ストップ重度の認知症」
「ストップペットの孤独」
「ストップ孤立死」
という3つのストップを掲げ、人とペットがともに幸せに暮らす社会づくりを目指しています。

でも、忘れてはならないことがあります。
それは、ペットは「癒しグッズ」ではないということ。
命をもった“家族”として、迎える覚悟が必要です。


少子化の今、「子どもより多いペット」

先日の新聞記事によると、2040年には15歳未満の子どもの数よりも、犬猫の飼育数の方が多くなると予想されています。
つまり、ペットが「家族の一員」になるケースは、これからますます当たり前に。
だからこそ、「癒されたいから飼う」ではなく、
「最期まで一緒にいる覚悟をもって迎える」ことが重要なのです。


たとえば小型犬の平均寿命は14.78歳
15年近く生きるパートナーとして、一緒に過ごすには当然お金もかかります。

新聞によれば、小型犬の生涯飼育費用は約272万円
年間にすると18万円前後。

内訳は以下のとおりです:

  • 餌代・日用品など…約59,220円/年
  • 動物病院(治療費)…約49,890円/年
  • トリミングやケアなど…約41,110円/年

また、ペットのお墓の選択肢も多様化しており、火葬・納骨・合同供養なども含めると、別れにも費用と心の整理が伴います。


ワンちゃんやネコちゃんと過ごす日々は、笑顔や安心感をもたらします。
高齢の方にとっては「会話のきっかけ」「散歩による運動」「生活リズムの維持」にもなり、
結果的に認知症の進行を抑え、孤独感の軽減にも役立っています。


社会整理士育成協会では、こうした現実に目を向け、

  • ペットと暮らすための経済的・精神的備え
  • 飼い主が先に旅立つことを想定した「ペットの後見人制度」
  • 地域とペットをつなぐ仕組み(見守り・散歩支援など)
    を通じて、「ペットも人も孤立しない社会」に貢献される団体や企業を応援します。

最後に。

もしあなたが「ペットと暮らしたい」と思うなら。
それは、家族をもう一人迎えることと同じです。

経済的な準備、生活環境の整備、そして何よりも“別れを受け止める心の準備”。
そこまで含めて、「命と暮らす」ということなのです。


あなたの暮らしに、もし“余白”があるなら。
それは、ペットという小さな命を幸せにできる、尊いチャンスかもしれません。