介護の現場から見える社会の課題

皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

読売新聞の記事「介護 他に代えがたい学び」で紹介されたノンフィクションライター・最相葉月さんは、

「介護は人間の本質を見つめる機会」だと語っています。

家族の介護を通じて、
「自分がどこまで人に頼れるか」「支え合いとは何か」を問い直す時間になったという言葉には、多くの人が共感を覚えるのではないでしょうか。

介護は決して“負担”だけではなく、
人と人がつながる学びの場であり、命を見つめる時間でもあります。

しかし現実の現場は、理想だけでは語れません。

一方、読売新聞「介護の現場 単発・短時間で働く」では、人材不足に直面する介護の現場の苦労が取り上げられていました。

日本では、介護職員の不足を補うために、技能実習や特定技能制度を通じて外国人の雇用が急増しています。

しかし、言葉や文化の違いによるコミュニケーションの壁、定着率の低下など、課題は山積みです。

記事によると、全国で働く外国人介護職員は7万人以上にのぼり、「短時間勤務」「単発の支援」など、柔軟な働き方も広がっています。

それでも現場の声はこうです。

「人手が足りない。介護を必要とする人が増えているのに、支える側が疲弊している」

社会の支え手そのものが孤立してしまう――。今の日本社会の課題はまさにここにあります。

社会整理士育成協会が行っている
「ストップ孤立死」活動も、まさにこの課題に向き合う取り組みです。

介護を必要とする人だけでなく、介護する側・見守る側・働く側の“社会的健康”を守ることが目的です。

「人は、誰かに見守られていると感じるだけで生きやすくなる」

その想いから、私たちは次のような見守りの仕組みを広げています。

🟠 オールライト(All Right)活動

「元気の確認」を合言葉に、LINEで毎日挨拶を交わすゆるやかな見守り活動

🟠 高齢者110番のいえ(一般社団法人つなぎさまの取組)

認知症や体調不良などで困った高齢者が、安心して駆け込める地域の拠点を設置。
協力事業者・店舗にはオレンジの旗を掲出しています。

※当会事務所にも掲げさせていただいております。

🟠 センサーカメラによる見守り(一般社団法人つなぎさまの取組)

外出できない、もしくは徘徊する高齢者の“安否”と“プライバシー”を両立。
センサーが異変を感知すると、連携ネットワークが反応します。

🟠 医療・薬局・コンビニとの情報共有(事例:京都市よしだ薬局)

孤立のリスクが高い人が訪れる場所にこそ、
“つながる仕組み”を――。
協会では病院・処方箋薬局・コンビニ等への情報連携を推奨しています。

介護現場では介護テクノロジー(AI技術の導入や情報技術)、そしてボランティア活動との連携も進みつつあります。

たとえば、

  • センサーによる見守り
  • AIによる転倒検知や記録補助
  • 介護ロボットにより介護人員の定着
  • 地域のボランティアが担う送迎や話し相手

これらはすべて、人とテクノロジーの共存による支援モデルです。

社会整理士育成協会も、同じ方向を見ています。

「完全な支援」より、「続けられる支援」へ。
それが、これからの「優しい福祉のかたち」だと思います。

介護職、家族、ボランティア――
誰かを支える人は、同時に支えを必要としています。

だからこそ、「孤立させない仕組み」を社会全体で整えることが大切です。

社会整理士育成協会では、“支える人が孤立しない社会”を目指して活動を続けています。

一般社団法人 社会整理士育成協会
公式サイト:一般社団法人社会整理士育成協会
活動テーマ:ストップ孤立死/オールライト/高齢者110番のいえ/見守りネットワーク

📞 お問い合わせ:075-600-9176
📧 メールでのご相談:お問い合わせメールフォーム | 一般社団法人社会整理士育成協会