愛犬・愛猫の力も活かして「ストップ孤立死」へ ~見守りの新たな一歩~

皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

ある夕暮れ時、愛犬ヒロくん(優秀な訓練歴のあるコリー犬)とのいつもの散歩中、薄暗くなった坂道でふと足が止まりました。
ヒロくんの視線の先には、なんと側溝にはまって身動きが取れなくなった高齢の男性がいたのです。

通行人も車もない夜道。飼い主さんはヒロくんの落ち着いた協力もあり、何とか男性を救出し自宅まで送り届けました。
もし発見が遅れていたら——命にかかわる事態になっていたかもしれません。

このような出来事が、いまの日本社会では「他人事ではない」状況です。

高齢になっても「まだ歩ける」「日課だから」と外出される方はたくさんいらっしゃいます。

先日の『高齢者・地域・社会』つながるプラザのメインイベントの基調講演でもありましたが、鈴鹿市の行方不明者と同じようなケースです。
「自分は大丈夫」と思っても、体調変化や転倒、道に迷うリスク は年齢とともに高まります。
孤立死や行方不明者増加の背景には、こうした日常の「見守りの空白時間」が潜んでいます。

もし発見が遅れていたら——命にかかわる事態になっていたかもしれません。

実は今回活躍したヒロくんは、警察犬訓練協議会でも優秀な成績を収めたコリー犬です。
もちろん訓練犬でなくても、犬本来の嗅覚や注意深さは、日常の中でも「見守りの力」となり得ます。
「犬も何をしでかすかわからない」と思われがちですが、適切な関係性と日ごろのしつけで、人を助ける存在にもなれるのです。

O様とヒロくん、本当にお手柄でした!
もし誰にも見つけられず放置されていたら…高齢男性の命は危なかったかもしれません。まさに人命救助の表彰ものの出来事でした。

今回助けられた方は、マラソンや散歩が大好きで、日々歩くことが習慣になっている方。
夕方になると自然に外出されるのが日常だったそうです。

まさに、鈴鹿市の行方不明者とよく似たお話。
こういった出来事からも、高齢者の外出時の見守りの重要性について改めて考えさせられました。


今回のように、犬の優れた嗅覚・聴覚・行動の変化が人命救助に役立った事例は珍しくありません。
特別な訓練犬でなくても、日ごろ一緒に暮らしている愛犬・愛猫は「家族や環境の異変」に敏感です。

さらに、 散歩の習慣がある犬と一緒なら外出時に「発見の目」が増えることにもつながります。
GPS首輪や見守りタグなどのツールも活用すれば、万が一の迷子や行方不明の対策にも効果的です。

もちろん「人にマイクロチップはどうか」という倫理的議論もあります。
ですが、「命を守る」という観点からは 柔軟な選択肢を持つべき時代に入っているのではないでしょうか。


社会整理士育成協会では、「ストップ孤立死」をキーワードにさまざまな啓発活動を行っています。

今後は ペットと連携した見守りや地域見守りのコラボレーションも注目していきたいと思います。また、そのような活動をされている方や団体は積極的に発信していきたいと考えています。
愛犬・愛猫との日常が、地域の安全にもつながる。そんな取り組みが増えれば、行方不明者や孤立死を減らす社会に一歩近づけるはずです。

そして、その前に大切な「ストップ重度の認知症」「ストップ争う相続」等の生前対策の必要性も・・・。


「うちの地域でも見守り活動を考えている」
「ペットとのコラボ見守りに興味がある」
「家族が心配で、どんな対策があるか知りたい」

そんな方は、ぜひ 社会整理士育成協会までお問い合わせください。
小さな一歩が、**「誰かの命を守る大きな一歩」**になるかもしれません。