孤立死対策と引きこもり対策

皆さん、こんばんは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

今日は、先日の日本経済新聞の記事
「引きこもりから脱出 一歩ずつ」から

現在、50歳で週4回、
中華レストランのアルバイトを
されている大西伸和さんのお話です。
(以下、大西さん)

記事の引用と私見も含めて
綴ってみたいと思います。


大学を卒業してすぐに就職した会社を23歳で辞め、
自宅に引きこもるようになられました。

大西さんにとって幸いだったのが、
父母と同居できたことだそうです。

仕事とは誰かの役に立つこと

1.大西さんの場合は、
家事を通じて家族の役に立つという経験が
大きかったといわれています。

大西さんの場合は、

家でお手伝い → 散歩 → 買い物 → ボランティア → 就労


という流れで社会復帰されたとのことです。
引きこもりの最初の2年ほどは
寝たきりだった大西さんが
脱出したきっかけの第一歩が、
家事でした。

2.次は、いよいよ社会との接点。
大西さんは散歩でした。
高齢者の生前整理・遺品整理もそうですが、
まずは体力がポイントになってきます。
大西さんは、長い距離を歩くと
憂鬱な気分が吹き飛ぶと述べられています。

私は、当たり前のことほど、
中々気づかないものなので、
支援する側も、もう一歩奥へ
考えないといけない部分だと思います。
この「大西さんの体力をつける」
という言葉に改めてそう感じました。

3.次のステップは、買い物です。
今の時代はネット社会です。
しかしネット通販から卒業して、
人と顔をあわせるコンビニで買い物をすることです。

4.それからボランティアです。
私は、大西さんは強い方だなぁと思います。

私の知っている方は、中々散歩も行けず、
さらに部屋はゴミ屋敷になりました。
でも、その方には当たり前は通じませんでした。

でも彼にとっての今の当たり前って何だろう?

って考えませんでした。

ボランティアであっても、
会社でいう上司に相当する
先輩の指示を受けたり、昼休みの会話が生まれたり。。。
大西さんは、このボランティアを
1年以上こなせたのは大きな自信になったとのことです。

5.それから就労です。

一歩ずつ段階を経て、
大西さんは社会復帰されました。

当会の運営母体でもあるもう一つの私の会社は、
地元の社会福祉協議会さまからの要望もあり、
ボランティアの場として提供する段階にあります。

私は、大西さんの記事を見て、
階段を飛ばして、ボランティアに進むと、

たとえ就労できても
すぐに元に戻ってしまうのではないかと思いました。

実際のところ3年くらいで
元に戻られる方もいらっしゃると聞きました。
私は「孤立死を無くしたい」と思っています。
そのためには、
「引きこもりを減らす」活動にも
関わっていきたいと思っていますので、
また情報共有していきたいと考えています。

最後に、大西さんの力強いエールとも思える

小さな勇気・根気・元気

これを積み重ねていきたいという言葉を
皆さんにお伝えしたく私見も含めて
引用させていただきました。

<2019年(令和元年)12月27日>
経済教室 私見卓見より