認知症と向き合う(下)

前回は、
現時点で治療薬も予防薬も無い認知症は、
軽度の認知症障害になるまでに予測し、
生活習慣の改善に取り組むこと、
そして、町のコミュニティが認知症改善に
大切だとお伝えしました。

本日は認知症は治る?をお送りします。

いきなり明るい事例ですが、
公園の清掃や花壇の手入れ、草刈り・枝切りを
している高齢者の認知機能が改善したという
ニュースがありました。

Aさん(女性)は、独居で家に引きこもっており、
お金の計算もできなかったため、
灯油も買えず冬も暖房なしで暮らしていたそうです。
しかし、おしゃれをして通所することにより、
今では生活用品などを生協を通じて注文できるように
なったということなのです。

近頃は、認知症の人と家族らが集う
認知症カフェや町ぐるみで支援する
ネットワークを組織する自治体が増えてきました。

認知症の人をケアされる対象ではなく、
地域と共に生きる同じ生活者と捉える

ということです。
ちなみに、認知症カフェは、
オランダや英国など海外で始まり、
日本には2000年ごろに登場したそうです。

私は、このように町づくりに携わる方々は、
本当に素晴らしいと思います。
ボランティアでも経営でもいいのです。
社会貢献されている方は、
どんな形でも素晴らしいと思います。

私の身近にもたくさんおられます。
・介護疲れで燃え尽き症候群になる人を
 1人でも減らそうと取り組む方

・地域に特化して様々なイベントを開催し、
 家族ぐるみでふれあう場を提供されている方

・エンディングノートの書き方をはじめ
 争族対策等を講義できる人を世の中に
 輩出させている方

・孤独死される方を減らそうと
 SNSを使って取り組んでおられる方

他にもいっぱいおられます。

というわけで、
初期の認知症の人は社会の中で
役割を持つことによって生きる意欲が高まり、
生活習慣を見直すことで、完全復帰に近づける
のではないかと考えます。

そして、世の中ではAI・IoT・VRなど
陽の世界で活動する方もいらっしゃれば、
陰では社会貢献のために、自国の土台のために
活動されている方もたくさんおられることを
次世代の方に知って欲しいと思います。

(日本経済新聞一部引用)



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