おひとりさまストップ孤立死
「すべての孤立死を2日以内に見つける方法」
当会は、皆様の知恵を授かり、日本中に情報発信しております。
まず、孤立死と孤独死は少し違いがあります。孤独死は、「独居の人が、誰にも看取られることなくお亡くなりになること」を表します。
孤独死は、突然死が死因として挙げられますが、突然死の中には、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓と脳の病気のほかに事故死もあります。これらは誰の身にも起こりうることであり、決して他人事ではありません。でも、孤立死はコミュニケーションも取れず、友人もおらず、完全に社会から孤立して亡くなることを表します。
というわけで、孤独死という大きな括りの中にある「見つかる可能性の低い孤立死」の対策をすることで、孤独死の減少につながるものと考えました。
当会では、さまざまな現場の特殊清掃や殺菌消臭を行いますが、親や兄弟が重度の孤独死になるとこのようなことが起こってしまいます。
- 想いが遺せていない、伝えられていないことが起こる
- 家族に強い悲しみを与えてしまう。後悔を一生背負ってしまう。
- うちの子(ペット)も孤独死する
- お葬式で顔が見られない、棺桶を開けることができない
- 近隣に迷惑をかける
- 不動産が事故物件になる
- 復旧作業が高額になり、資産が復旧作業費に変わる
- 相続放棄の可能性がある
- リユース・リサイクルできる家財もゴミに変わる
- 大切なモノや金銭価値のあるモノまでがゴミになる。
- 身寄りがいないと他人や税金で原状回復することになる
- 成仏するまでに家財整理をせざるを得なくなる場合がある
- 孤立死のあと、子どもが孤独を感じる場合がある
見つけてもらえない孤立死に、何か良い点はあるのか?と探してみましたが、一向に見つかりません。親に対し、重い憎しみがあったとしても、腐敗した親の最期を見て喜ぶ人はいないと思います。このような後悔しか残らない、何一つ良い点がないことは世の中から無くなってもいいのではないでしょうか。 孤立死の増加は、国自体が衰退していく原因になるとも考えられます。
私は、相続診断士という資格を取得し、生前整理やご遺品整理の仕事をしながら相続に携わる相談を各専門家に案内できるようにと思い、勉強中なのですが、この孤独死・孤立死を減らすことで、万全な終活や笑顔で相続を迎えるためのお手伝いになるのではないかと思いました。
この国には、「笑顔相続で日本を変えたい」「終活で日本を変えたい」と立ち上がった素晴らしい志をお持ちの方がおられますので、間でしっかりとバトンを繋げられたらと思っております。
間接的に孤立死対策と関係があるモノの生前整理
モノのお片付けは、孤立死防止に直接繋がりませんが、取り組むことで大きな対策になります。
モノのお片づけは、終活の中では非常に意識が高く、「実際に行っている」「心配ごと」ランキングが上位です。
しかし、「生前整理」と聞くと大半の人が、非常にハードルの高いものだと思われています。
私自身も、皆さんと同じでハードルの高いものだと認識しております。
しかし、笑顔で相続を迎えるための戦略的仕分けと考えて取り組んでみてはいかがでしょうか?
では、この戦略的仕分けはどのように進めていけば良いのでしょうか?
第一に、次世代につなげる想いとモノを整理しましょう。
- モノは段ボール等に記載して保管場所も記しておきましょう。
また同時に、エンディングノートに記載されることをおすすめします。 - 大切な想いは必ず伝えておきましょう。延命治療の事、財産の事、料理のレシピ、
もしも~ならの話なども、エンディングノートや遺言書を活用されると良いでしょう。
第二に、見られたくないモノのお片付けです。
趣味のモノや携帯電話、パソコンの中身、写真などが該当します。誰にでも秘密はあります。
家族に悲しい想いをさせないためにも、勇気をもってお別れするか対策を講じることも生前整理です。
第三に、居室内の動線整理です。
これは、お片づけの中でも特に重要であり、転倒事故防止のためには対策は必須です。
畳のへりやじゅうたんのめくれ等、ひっかかりの有無の点検も行いましょう。
この3つは、生前整理で必ず行ってください。
おかたづけは1室ずつ! おかたづけ=家財整理
まずは、1室ずつゆっくりとやっていきましょう。おかたづけは家財整理です。
財産は、お金はもちろんですが、生き方や考え方、想いも含まれています。
想いもよらぬ金銭以外の価値あるモノが現れ、感動することも多々あります。
部屋の中では、1番狭い空間が玄関。
まずはお家の顔である玄関から練習してみてはいかがでしょうか?
要らない靴の処分などは、簡単にできるはずです。
「お片付けをしないといけない」ということは誰だって知っております。
分かっていても出来ず、お困りになられている方が大半です。
親と一緒にお片づけする時は、「残すか捨てるか」と迷われたら、「いったん置いておこう」とお声かけすることで、口論になりにくく作業の効率性も高くなります。
でも、子ども側が困っているのは、「どうすれば、親がお片付けをしてくれるのか?」という点です。
「一緒に片付けようか」
と言ってあげてください。トイレへの動線だけでも良いです。玄関だけでも良いです。
どこか1つ綺麗にしてあげてください。
おひとりさまであれば、当会に頼ってください。喜んでお手伝いさせて頂きます。
丁寧に分別仕分けをされた方は、「途中で楽しくなってきた」「想い出も振り返れた」「知らないことを知ることができた」「この感動はやったものにしか分からない」とお話されます。
その一方、「想い出を振り返りたくないから処分したい」という声もあがるのが現実です。
しかし、両者ともに気持ちはリセットされます。そして生きる活力が湧いてきます。すると、孤立死・認知症・詐欺被害・ペットの孤独死・争続への対策につながります。
終活が万全であっても次世代に大きな負担を与えてしまうのが孤立死。笑顔で相続にバトンタッチできるように、孤立死・孤独死の対策も備えておきましょう。
重度の孤独死は、一生涯、目に焼き付きます。
トラウマにもなるとも言われます。重度でなくても、一生涯のこります。
もし、近くに住みながら、親の面倒を看ずに、発見が遅れたら、身内からは、ひどく責められるに違いありません。
しかし、「責められる方がいい」と第一発見者の方は言います。
これは、当事者でないと分からない気持ちですが、発見した人は、本当に言葉に表せないつらさです。
実際、発見者にお話を聞く機会があると可能な範囲で教えて頂くのですが、流暢に話される方などはいません。
- 経験して見ないとわからない
- 失敗は成功のもと
こんな言葉が通用しないのが、この重度の孤立死・孤独死です。
経験などしてはいけない!
失敗は許されない!
これが、経験者の声です。
というわけで、私も(当会も)孤立死を2日以内で見つける方法を皆さんと考え、生きる活力を持って頂くためのお手伝いをおかたづけを通じて行っていこうと思います。
当会では、「2日以内で孤立死を見つける方法」のセミナーやワークショップを行っております。
高齢者同士や家族とのコミュニケーションを図る目的である座談会形式がおすすめです。