【判例から考える】障がいのある高齢者と支援制度のはざまで~私たちにできること~

皆さん、こんにちは。
社会整理士育成協会の鈴木です。

2025年7月18日付の新聞記事で、介護保険と障害者総合支援法のどちらを優先するかを巡る重要な最高裁判決が報じられました。これは、65歳以上の障がい者に対する支援制度の「優先順位」に関する、初の最高裁判断です。

今回の判決では、「介護保険を優先する」という国や自治体の従来の方針が支持されました。つまり、65歳を超えると障害者支援よりも介護保険制度が優先され、障害者福祉サービスの給付が縮小されるケースがあるということです。

記事では、脳梗塞で重度の障害が残った男性(76歳)が、市の判断により障害福祉サービスが打ち切られたことに対し、「不平等だ」と訴えた裁判の経緯が紹介されています。

ここで私たちが注目したいのは、「年齢」という線引きによって支援が変わってしまう現実です。制度としては整っているように見えても、実際の暮らしの中では大きな“支援の穴”が存在するのです。

私たち一般社団法人 社会整理士育成協会では、制度のはざまで苦しむ方々の「声なき声」に耳を傾け、生活に寄り添った支援のあり方を模索しています。

高齢で障がいをお持ちの方のなかには、制度変更に気づかないまま支援が途絶え、結果として孤立死や生活困窮へとつながってしまうケースも少なくありません。

制度の狭間にこそ、私たちの出番があります。

当会が行っている生前整理や福祉整理の現場では、単なる「片づけ」では済まない深刻な課題に直面することが多々あります。

たとえば…

  • 障がい者手帳を持っているが、介護保険の切り替えでサービスがなくなった方
  • 福祉の手が届かず、ゴミ屋敷化してしまった独居高齢者
  • サービスを拒み続けた結果、家族にも見放されたケース

これらはすべて、制度と実生活のズレが引き起こす社会的孤立の一端です。

まとめ:支援は「制度」だけでなく「人」で成り立つ

制度の運用に限界があるなら、そこを補うのは「地域」と「人」の力です。社会整理士育成協会では、「モノの整理」だけでなく、「人生の整理」にも寄り添う支援をこれからも続けてまいります。

私たちはこれからも、支援制度の枠を超えて、「生きる」を支える活動を広げていきます。