支援ではなくスカウトする意識

ひきこもりの方を社会復帰に向けて、
地元から応援しています
社会整理士育成協会の鈴木です。

毎月、お伺いしている
社会福祉協議会の職員の方から

「ひきこもりの方は、時間はかかるけど、もし働けるところまで来たら、鈴木さんところで働けないでしょうか?」


ということでしたので、
快くお受けさせて頂きました。

そんな中、昨日の日本経済新聞にて
大阪府豊中市の社会福祉協議会の
勝部麗子さんの記事がありましたので、
引用させていただきます。


【中高年ひきこもり】

勝部麗子さんは、見守り活動など
住人の生活支援に第一線で取り組んできた方で、
ひきこもり状態の50代を80代の親が支える

8050問題

の名付け親ででもあります。

社会から孤立した中高年の人をどう支えるかが
問われている中で、推計ではひきこもった状態の
40~64歳が61万人というデータになっています。

ひきこもり状態の50代を80代の親が支える
8050問題が注目を集めています。

背景には、
世代間の経済格差もあるのだと思います。
80代の親は高度経済成長時代に正社員として
勤め上げ、マイホームで年金生活を
している人たちが多いです。

一方50代である子供の世代は
バブル崩壊などによる景気後退で、
非正規雇用の割合が高まりました。

経済的にゆとりのある親を頼り、
実家に住み続ける50代が増えています。

 

▣「支える側に求められる点は・・・」
若者のひきこり支援は以前からありましたが、
40代以上の場合は充実しているとは言い難い。

就労支援、生活保護制度などさまざまな
施策のはざまにある問題ともいえます。
恥ずかしさや自身を責める気持ちなどを理由に、
成人した我が子の問題を周囲に
打ち明けられない親も多く、
支援を難しくしているのです。

行政などは、
福祉の相談窓口を設けているが、
家庭の問題で困っている人は
自ら助けを求められないことも多いのです。
支援する側から何度も接触を試みる
「アウトリーチ」の姿勢が大切です。

話をする関係までの道は平たんでなく、
支援を申し出ても断られることも多いです。

「この人になら相談しても良いかも」

と心を開いてくれるまで
何度も会いに行くのです。

▣「接する上で配慮するべき点は」

ひきこもりの状態の人を訪ねる際、
自分が大切にするのは、
[支援ではなく、スカウトする意識」

絵や工作など対話の中で、
その人が好きなことを見つけて引き出していく。

数年前に出会った40代の女性は、
イラストを描くのが大好きでした。

自分が勤務する
豊中市社会福祉協議会の取組みを
「漫画に描いてくれない」とか、
と頼むことで、徐々に心を開いてくれ、
結果的には計4冊のシリーズを同社協から
発売しました。

彼女も漫画をきっかけに社協の職員らと
つながりが生まれ、現在は社協の運営する
食品・雑貨販売店で店員を務めてくれています。

支援する側がSOSを待つのではなく
「助けさせてくだだい」
と歩み寄ることができるか?

相手の目線に立った根気強い
アプローチが重要だということです。


私が、社会福祉協議会の
職員さんから聞いたのは、

親を悲しませたくないから、

「とりあえず社協さんのところに行ってる」
「就職活動しているフリをしている」

というひきこもりの方がいるということ。

こういう事実を聞いて
「そうなんですね」
だけでは、何の進歩もないということを
勝部麗子先生の記事を見て学びました。

勝部先生のような、
「一人でも多くの人を助けたい」

という想いを持って、
個々人が行動を起こして頂けると
どんな問題でも良い方向に
進んでいくこと間違いないと思います。

世の中には、素晴らしい方が
たくさんおられますね。


孤立死対策・争続対策
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